4月 14th, 2012 セカンドオピニオンの必要性
近年、医療の現場で、「インフォームド・コンセント」、「セカンドオピニオン」といった新しい言葉を耳にすることが多い。その中身はといえば、別に特に新しいことではない。ただ、これまでは治療といえば医師の言うことを聞いているだけだったのが、患者サイドも治療の内容に積極的に関わっていく、そんな風潮が出てきたということだと思う。インフォームド・コンセントとは、医師側がその治療内容についての重要な事項を、分かりやすく患者側に説明し、充分に理解してもらって同意を得た上で、治療を行っていくことである。ちょっと聞くと至極当然のことのようであるが、実際にはこれがなかなかうまくいかない。例えば医師の立場にすれば当たり前の専門用語が、患者には解りづらかったりするが、どうしても患者側には治療“してもらう”という意識があるために、よくは解らないまま同意してしまったりする。また、説明を受けたときには理解したような気がしても、後になって不安になったり、もっと他に方法はないのかと悩んだりすることも多い。セカンドオピニオンとは、そんな時に他の医師に治療法について相談したり、意見を聞いたりすることだ。従来の日本人の感覚からすると「そんなこと主治医の先生に悪い」「先生が気分を害して治療に影響するんじゃないか」とか思いがちですが、そんなことはない。むしろインフォームド・コンセントの主旨からすれば積極的に勧めるべきことである。実際アメリカの医療現場などでは診察時に「セカンドオピニオンを取りますか?」と医師側から訊かれるのが通例になっている。ただ、治療ではないので自由診療になって保険がきかないといった問題もある。しかし、今後より幅広い治療法が出てくるだろう現状では、必ず持っていたい選択肢である。
